合掌造りの伝統的建築と集落 白川郷

合掌造り集落の美しい景観が見られる岐阜県の世界遺産、白川郷。日本独自の伝統的建築様式の合掌造りと伝統的な村の結束力が特徴的であり、それらと自然の調和が美しい景観を生み出しています。そして、現在でも合掌造り家屋で暮らしている人々がいます。

今回は、そんな人気観光地でもある世界遺産、白川郷について紹介していきます!

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白川郷とは

白川郷は岐阜県大野郡白川村にある伝統的集落です。養蚕が盛んであり、ヒエ、アワ、ソバといった農業も行われています。また、観光地として人気であり、ライトアップが行われている時期もあるそうです。村には100棟以上の合掌造り家屋が残り、そのうち59棟は世界遺産に登録されています。

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世界遺産

白川郷は1995年に富山県の五箇山とともに、「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として世界遺産に登録されました。日本で6件目の世界遺産となりました。

認められた登録基準は

(4)歴史的に重要な建築様式、建築物群、科学技術の発展、または景観を代表する優れた例である

(5)ある文化の伝統的集落、陸上や海上利用の代表的な例。また人類と環境の交流が示されている代表的な例。

この2つです。

伝統的建築様式である合掌造り家屋や、伝統的な相互扶助である、「結(ゆい)」などが評価されています。では、この合掌造りや、「結」とはどのようなものなのでしょうか。

合掌造り家屋

白川郷の特徴と言えば合掌造り家屋ですね。急な勾配の茅葺き屋根が特徴であり、屋根が手のひらを合わせたような形であることから合掌造りと呼ばれています。また、茅葺き屋根は一般的に入母屋造りや寄棟造りですが、白川郷の家屋は切妻造りとなっています。切妻造りは本を開いて立てたような形の屋根であり、雪が積もりにくく雪の重量による倒壊の危険性が低い造りとなっています。

入母屋造りの茅葺き屋根 白川郷の切妻造りとの違いがわかります

合掌造りの屋根は45度から60度の傾きがあり、屋根は釘などの金属は一切使用することなく縄で縛っています。これらのことは積雪を防ぐことや、雪の重み、風に耐えることに役立っています。また、白川郷の合掌造りは南北に面して建てられています。これは風の抵抗を最小限にすることと、屋根に当たる日照量を調整し、夏は涼しく、冬は暖かくなるようにすることに役立っています。

このように、茅葺きの切妻合掌造りは日本有数の豪雪地帯である白川郷に適した造りとなっているのです。

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結(ゆい)は相互扶助のことです。白川郷の人々は伝統的に隣人同士の結束力が強く、様々な場面で助け合いを行ってきました。例えば、茅葺き屋根の葺き替え。30年から40年に屋根のメンテナンスのために行うこの行事を村民が総出となり、1日で終わらせるそうです。また、田植えや稲刈り、養蚕なども結によって協力し合い、行われるそうです。

この結の精神は現代にも引き継がれていて、現在も屋根の葺き替えを村民が行っているそうです。お互いの絆、信頼関係を確認できる素晴らしい精神ですね!

白川郷と五箇山の違い

五箇山の合掌造り家屋

どちらも合掌造り家屋の集落の世界遺産である白川郷と五箇山。しかし、これら二つの集落の間には少し違いがあるんです。

1つめは屋根の煙抜きの有無。白川郷の家屋の屋根には煙抜きがないですが、五箇山の家屋の屋根には煙抜きがあります。これは、五箇山の集落では1年中囲炉裏の火を絶やすことがなく、煙抜きが無いと煙が室内に充満してしまうためだそうです。しかし、煙抜きがあると雪下ろし作業の際に邪魔になったり、屋根の葺き替え周期が短くなると行ったデメリットがあるようです。

2つめは入り口の場所の違い。白川郷では入り口の場所が屋根の平らな方の側にある平入りが主流です。一方、五箇山は正面に三角の屋根が見える側の妻入りが主流です。ちなみに大きい家には平入り、小さい家には妻入りに入り口を造るのが一般的らしいです。

まとめ

今回は岐阜県の世界遺産、白川郷について紹介しました。

切妻合掌造り家屋や結など、世界遺産にふさわしい伝統がありますね!この素晴らしい景観や伝統を守り抜いていって欲しいですね。

今回は以上です!

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