世界遺産ではない!? ドイツの大人気観光スポット ノイシュヴァンシュタイン城が世界遺産に登録されていない理由

2020年4月21日

数々の旅行サイトでドイツの観光スポットとして必ずと言っていいほど取り上げられているノイシュヴァンシュタイン城。人気観光ガイドブックである、「るるぶ」や「まっぷる」の表紙も飾っています。

そして、世界的に有名な大聖堂や城は世界遺産に登録されているイメージがありますよね。

しかし、世界的な観光スポットであるノイシュヴァンシュタイン城は世界遺産に登録されていないんです!

その理由は何なのでしょうか?

今回はノイシュヴァンシュタイン城が世界遺産に登録されていない理由について紹介していきます!

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ノイシュヴァンシュタイン城とは

ノイシュヴァンシュタイン城はドイツ南部、バイエルン州のシュヴァンガウにあるお城です。ノイシュヴァンシュタイン城はドイツ語で「新白鳥城」と言う意味で、その名の通り、白鳥のような美しさ、華麗さがあります。

ノイシュヴァンシュタイン城はバイエルン王、ルードヴィヒ2世によって建てられました。1869年から17年にわたって建設されています。ルードヴィヒ2世は中世騎士道に強い憧れを抱いており、その再現を目指して中世風のお城を建造しました。建造の際には莫大な金額をつぎ込み、財政的に厳しい中国費を浪費したそうです。そして、1886年には居住可能になり、ルードヴィヒ2世はミュンヘンから移り住みました。しかし、その後すぐにルードヴィヒ2世は謎の死を遂げてしまいます。城への居住はわずか172日間で、王の死により建設中であったノイシュヴァンシュタイン城は未完成のまま建設中止となりました。

未完成とはいえその美しい姿から、眠れる森の美女のお城のモデルだと言われています。

(ディズニーランド・パリには眠れる森の美女の城があるので比較してみてください → ディズニーランド・パリ )

ちなみに、よくシンデレラ城のモデルになったと書いてありますが、それは間違いで、ノイシュヴァンシュタイン城ではない他の複数のお城がモデルとなっています。

それでは、ノイシュヴァンシュタイン城が世界遺産に登録されていない理由についてみていきましょう!

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世界遺産に登録されていない理由

私はノイシュヴァンシュタイン城が世界遺産に登録されていない理由として考えられる点が3つほどあると考えます。ただ、その3つを紹介する前に、簡単に世界遺産の登録基準について説明したいと思います。

世界遺産は基本的に遺産を保有する国からの推薦により、専門機関の調査を通して審議にかけられます。そして、世界遺産に登録するには基準があります。

顕著な普遍的価値があり、真正性や完全性が明らかであるものが世界遺産に登録されます。

まず、顕著な普遍的価値は評価基準として、10項目の登録基準があります。その10項目の登録基準のうち、1つ以上が当てはまると、顕著な普遍的価値が認められます。

(10項目の登録基準に関しては、こちらで紹介しています。)

真正性とは、建造物や景観が文化的背景の独自性や伝統を継承していること。完全性は、保全計画や法体制、予算、人員などといった遺産の普遍的価値を構成するために必要なものが揃っていることです。

この登録の基準を踏まえて見ていきましょう。

理由その1

1つ目の理由は、ノイシュヴァンシュタイン城は伝統的な建築方法によって作られているわけではないという点です。

一見、他のドイツの中世のお城のように、石造りで作られているように見えますが、実は鉄筋コンクリートとモルタルにより作られています。19世紀と比較的歴史の浅い建物なので、現代的な建築なのでしょうね。

理由その2

2つ目の理由はノイシュヴァンシュタイン城は実用性が低いという点です。

一般的に城は軍事拠点としての要塞を目的として作られるため耐久性を考えて建設されます。しかし、ノイシュヴァンシュタイン城はルードヴィヒ2世の中世騎士道への憧れによることのみで建設されたため、耐久性が低いです。

また、一般的にドイツの城に備えられている小聖堂や墓地もありません。住居としての実用性もあまり考えられておらず、居住性が低くなっています。

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理由その3

3つ目の理由は、ノイシュヴァンシュタイン城は修復工事の際に何度か手を加えられているという点です。

ノイシュヴァンシュタイン城はこれまでの修復工事での建造物の補強により、建設当時の素材とは少し異なるそうです。

理由まとめ

3つの理由を見てきましたが、ここでもう一度登録基準について思い出しましょう。

顕著な普遍的価値があり、真正性や完全性が明らかであること。

理由その1とその2から歴史的建造物としての価値がそこまで評価されないように思います。満たすことができるかもしれない登録基準としては登録基準(Ⅰ)の「人類の創造的な才能を示す傑作」くらいかと思います。また、理由その3より、真正性が認められないように思えます。

こういった点での評価の微妙さから、ドイツは世界遺産候補として推薦しないのでしょうね。

世界遺産じゃないとはいえ…

これまでノイシュヴァンシュタイン城の良くない点を挙げてきてしまいましたが…

ノイシュヴァンシュタイン城は美しく、実際に見に行くとすごく感動します!!

また、ノイシュヴァンシュタイン城からは眺めもすごくいいので観光的には素晴らしいです!

まとめ

今回はノイシュヴァンシュタイン城が世界遺産に登録されていない理由について紹介しました。

ただ、世界遺産に登録されていないとはいえ、ノイシュヴァンシュタイン城の美しさは本物で、私はこの城が大好きです!

すごくお勧めの場所なので、是非見に行ってみてください!!

今回は以上です!

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